@techreport{oai:nier.repo.nii.ac.jp:00000968, author = {工藤 , 文三}, month = {Mar}, note = {本研究は、学級規模が教師の授業構成や指導方法等に与える影響について検討することを通して、少人数学級の利点を生かした授業や指導の在り方に関する基礎資料を得ることを目的とするものである。調査研究は平成23~24年度に実施されたもので、研究組織は、研究代表者(工藤文三)、所内委員9名、所外委員11名(指導主事5名、教諭6名)となっている。調査研究は、4つの手順で行った。(1)志木市の教員を対象に質問紙調査を実施し、自由記述の分析から、少人数学級の利点を生かした指導工夫の5つの視点(主体的活動、スペースの活用と教材・教具、学習への参加、個別の指導、きめ細かな評価)を抽出した。(2)この結果をもとに指導主事や教員との研究協議を進め、学級規模を生かした指導工夫の視点、及び、学習指導案の形式を検討した。(3)これらに基づいて、教科等(国語科、社会科、算数科、理科、体育科、総合的な学習の時間)の学習指導案事例を開発した。(4)開発した教科等の学習指導案事例をもとに教員が授業を実施し、事前の指導案記述、実際の授業ビデオ、事後の振り返り発話をデータとして、少人数学級が可能にする授業構成と指導方法等を分析した。その結果、(1)学級規模の小ささを授業の成功に結び付けるためには、少人数学級の利点を生かした授業構成や指導方法等の工夫改善が重要であること、(1)児童の多様な興味関心を大切にして、主体的な活動をもとに学習を深めさせる「多様性モデル」は、授業の一つの理想型であり、少人数学級においては、効果的な指導の工夫の観点を関連させ取り込みながら、こうした授業を構想することが可能になること、(3)少人数学級では、形成的評価が行いやすく、特に複数教員の重層的な視点で評価できると、授業中や授業間の指導の改善工夫が行いやすくなること、などが示唆された。 今後の課題として、(1)教師の指導モデルの洗い出しやその診断法・分析法の精緻化、(2)大人数学級との比較も含めた大規模データでの検証、(3)モデルと対応づけた形での授業場面の記録、分析などが残された。}, title = {学級規模の及ぼす教育効果に関する研究 学習指導班報告書}, year = {2013} }